創業者精神を持って
空気、水、そして地球にかかわる
事業の創造と発展に、英知を結集する

MESSAGE | 社長挨拶

~ヘリウムに魅せられて~

皆さん、ヘリウムという元素をご存知でしょうか?
風船(バルーン)に入れるガスとして、ご存知かもしれませんが、当社は1969年の設立以来、一貫してこのヘリウムに魅せられ、取り扱ってきました。日本向けに、当社が初めて液化ヘリウムを輸入したことは我々の大きな誇りです。
ヘリウムは、①軽い、②分子が小さい、③超低温で液化(マイナス269度)、④「無味」、「無臭」、「無色」、「無毒」といった様々な特徴を持つ元素です。
これら特徴を生かし、半導体・光ファイバー製造、医療用MRI、ロケット発射用他様々な産業用途に使用され、近年その重要性・需要が高まっています。

~ヘリウムはどこで作られる~

ヘリウムは空気中に5PPMしか含まれないため、空気から分離し採取するのではなく、高濃度にヘリウムが含まれる米国・カタール等の天然ガス田で生産されます。
この貴重な資源であるヘリウムをいかに安定して日本のお客様に供給するか、これが最も重要なミッションであり、設立以来一貫して一貫して取り組んでまいりました。
米国・カタール等で生産されたヘリウムはマイナス269度に液化され、特殊コンテナで日本を含む世界各地に運ばれます。
ヘリウム生産国から日本のお客様までの供給という、この長いサプライチェーンには様々な課題があり、ヘリウムサプライヤーとの連携下、当社が保有する液化ヘリウム専用コンテナにて日本に運び、ヘリウム運搬・充填のプロフェッショナルとして、液体ヘリウム・ガスヘリウム様々な形態にてお客様に供給しています。

~新しいチャレンジ~

ヘリウムを取り巻く環境は近年大きく変化しています。幾度のヘリウム供給危機を経て、またカーボンニュートラルや地政学リスクが高まる中、偏在するこの貴重な資源とどのように向き合っていくか、常に我々は問い続けています。
調達の多様化、ヘリウムコンテナ含めたサプライチェーンの強靭化等、様々な課題に向き合い、またヘリウムの運搬・充填他における安全・安心の遵守は、設立以来、我々日本ヘリウムの最も重要な課題です。
お客様・株主・地域社会等様々なステークホルダーと連携し、エア・ウォーターグループの一員としての誇りを胸に、まず我々日本ヘリウム自身が先頭を切って変わっていく覚悟で、上記課題に向き合い、日々チャレンジしています。

代表取締役社長 武市 治の写真
代表取締役社長
武市 治
日本ヘリウムコンテナの写真

会社概要

商号
日本ヘリウム株式会社(NIPPON HELIUM INC.)
設立
1969年(昭和44年)7月25日
所在地
川崎市川崎区塩浜3丁目10番1号
資本金
45百万円
業務内容
  • 1.ガスヘリウム及び液体ヘリウムの輸入・充填・販売
  • 2.レアガス(キセノン、ネオン、クリプトン)の販売
  • 3.重水素及び酸素同位体などの安定同位体ガスの販売
品質
ISO9001
役員一覧
代表取締役社長:武市 治
取締役:浦元 貴義
取締役:宮久 浩尚
監査役:大石 大輔
アクセス

〒210-0826 川崎市川崎区塩浜3丁目10番1号

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○飛行機利用の場合

羽田空港より、京浜急行線で京急川崎駅下車
川崎駅東口より、タクシーにて10分程度または臨港バス川21系統で「JFE池上正門前」下車 約徒歩3分、
羽田空港からはタクシー利用で20分程度

○新幹線利用の場合

新横浜駅よりJR横浜線乗車、東神奈川駅にてJR京浜東北線乗換、川崎駅下車
川崎駅東口よりタクシーにて10分程度
または臨港バス川21系統で「JFE池上正門前」下車 徒歩3分

○JR又は京急線利用の場合

JR川崎駅または京急川崎駅東口より、タクシーにて10分程度
または臨港バス川21系統で「JFE池上正門前」下車 徒歩3分

会社の主な沿革
ー日本で初めてヘリウムの輸入・充填を手掛けたパイオニアとしての歴史

1969年7月

大宝産業株式会社、三井物産株式会社が共同出資で液体ヘリウムの輸入、小分け充填、国内販売を目的として会社設立。資本金3,000万円。

1974年5月

大同酸素株式会社(現 エア・ウォーター株式会社)資本参加及び増資。資本金4,500万円。

1985年7月

日本ファインガス株式会社(現 泉北酸素株式会社)とヘリウムガスの充填委託契約を締結。

1989年1月

熊本大同ガス株式会社(現 エア・ウォーター西日本株式会社)とヘリウムガスの充填委託契約を締結。

2002年10月

竹中高圧工業株式会社とヘリウムガスの充填委託契約を締結。

2008年4月

ISO9001取得。

2013年3月

新潟ガス工業株式会社とヘリウムガスの充填委託契約を締結。

2016年4月

レアガス事業に本格的に参入。

2017年3月

大宝産業株式会社資本撤退。

2018年4月

川崎市へ本社工場移転

Establishment of Plant

新たな歴史のページをめくる
「センター工場の設立」

当社は、さらなる業務の充実、安定したヘリウム供給を目指し、神奈川県川崎市に従来の約3倍の敷地面積6,616㎡の新工場を建設し、平成30年4月から本格稼働を開始しました。
新工場は、ありとあらゆる改善点を絞り出し改良を重ねる実験工場的立場を担い、最終的に理想的プロセスを完成させる責務を負っています。
さらにその改善の過程で蓄積したデータを基に理想的プロセスを全国のエア・ウォーターグループの超極低温充填所に横展開を図り、グループ全体の収益向上に活かしたいと願っております。

エア・ウォーターグループの一員として

日本ヘリウムは、エア・ウォーターグループの一員となって以来、研究・技術開発・購買・物流などで、グループ各社との連携を積極的に図り、様々なシナジーを生み出してきました。
この度、あらたにセールスエンジニア1名を増強し、当社が推進する事業の多角化や競争力の強化にもつながっています。

エア・ウォーターグループのグループ図